昔、二条の后につかうまつるおとこありけり。女のつかうまつるを、つねに見かはして、よばひわたりけり。いかでものごしにたいめんして、おぼつかなく思ひつめたること、すこしはるかさむ、といひければ、をむな、いとしのびて、ものごしにあひにけり。物がたりなどして、おとこ
ひこぼしにこひはまさりぬあまの河へだつるせきをいまはやめてよ
このうたにめでゝあひにけり。
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