むかし、おとこ やまとにある女を見て、よばひてあひにけり。さてほどへて、宮づかへする人なりければ、かへりくるみちに、やよひばかりに、かえでのもみぢのいとおもしろきをゝりて、女のもとにみちよりいひやる。
きみがためたおれるえだははるながらかくこそ秋のもみぢしにけれ
とてやりたりければ、返事は京にきつきてなむ、もてきたりける。
いつのまにうつろふいろのつきぬらむきみがさとにはゝるなかるらし
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